13éme

2024/01/28(日)

Bonjour ! vous allez bien? Ça va?
Sombre encore mais il ne pleu aujourd'hui.

4時頃に覚醒したンだけど、二度寝したら6時を過ぎてた。病室の照明は煌々と点いていて明るい。看護師さんが患者に話しかけている。音波歯ブラシで口内をクリーンにし、洗顔は備え付けの手洗い石鹸(泡タイプ)を使用。サッパリしたら電気シェーバーでヒゲを剃る。ベッドをリセットし「就寝まで絶対に使わない」と誓ってから服を着替える。既に左腕を使わない生活に慣れている。

他の患者はベッドで朝食。
私はインスタントみそ汁でソロ食堂。

8時59分
関東地方で地震
東京都 震度4
群馬県 震度2

12時15分
の、のどじまん・・
・・・・・・・・・・
19時31分
そンなに驚かなくてもいいんだけど、この長寿番組は皆さんご存じの様に生放送です。日曜日の昼間、私は家に居た事が無くてですね。記憶を辿ってみても、日曜日にのど自慢をライブで鑑賞したとすれば高校時代しか考えられないンです。
患者の昼食が配食され始めた時、私は誰も居ない食堂で、自身の入院記録が書かれているメモ帳を精査しながらA4サイズのコピー紙にまとめていた。日曜日の12時15分、懐かしいメロディーが私の耳に届いた瞬間、

私「おお!まじかー」

思わず声を出した私はモニターに目を奪われ、そこへ入院患者の男性が食堂に入って来る。

男性「テレビ、観てる?」

私「観てる観てる」

あ、もし観たい番組があるンだったらナースステーションの前にもテレビが有りますよ。

男性「あーそうかぁ。今日は日曜だ」

観たかった番組が無い事に納得した男性は、私と共にのど自慢を見始めたのだった。
・・・・・・・・・・
審査員特別賞は93歳のおばあちゃんだった。で、

誰も居なくなった食堂で入院記録を書く私。そこへ入院患者のジイさんが真向かいに座る。なぜ入院患者だと分かるかって?

服装が黄色と青色だからですョ

誰も居ないこの広い食堂で、
なんで目の前に座るのよ。

エンピツを置いた私はジイさんに

私「なにかご用ですか」
ジイさん「ホンヤクしてんの?」

翻訳?

私「翻訳してる様に見えますか?」
ジイさん「前にホンヤクしてたから」

オレが?

ジイさん「いや、違うひと」

ふぅ

私「なんの怪我で入院してるンですか?」
ジイさん「コレ」
私「指の、なんの病気ですか?」
ジイさん「知らねぇんよ」
私「病名は?」
ジイさん「さあ、わかンね」
私「先生は誰ですか?」
ジイさん「知らね。訊いたことねぇもん」
・・・・・・・・・・
   患者「だれかぁ!」
みんな「はーい」
   患者「だーれーかー」
   みんな「はぁーい」
   患者「だ〜れ〜か〜!」
   みんな「は〜〜い」
   患者「だぁ〜れぇ〜かあああああ!」

静かになった。

注: 「みんな」は廻りの患者達
今夜も食堂でソロディナー
ローソンで買ってきた惣菜、おにぎり、サラダに手を伸ばす。
テレビで能登半島地震の状況を見つつ、箸を動かしていると、いきなり背後で声を上げる人にギョッとして振り向くと、家族に電話を始める患者。

ココはみんなの場所

オレも弁当食べてるし

日々リラダンで巻き起こる出来事に比べたら

楽勝です。

21時を過ぎて、おととい手術を終えた患者さんと「オトコの趣味」について熱く語っていたら、主治医の先生が左肩に残った手術痕を診てくれた。順調な様子に私も安心して、明日もリハビリと体調管理に専念しようと思う。

消灯