6éme

2024/01/21(日)

夜半に降り始めた雨は雪にならず、私は朝を迎える。
窓の外が雪景色になるのを、向かいのベッドに座るYさんも心なしか望んでたンだと思う。
Yさん「雪、降らなかったね〜」
私「降ると困る人も居るし、降らないと困る人も居るでしょうね〜」
朝5時を過ぎると廊下の照明が点き、6時半に近づくと病室が点灯する。看護師さんの声が聞こえ始め、8時の朝食までに検温や包帯交換などの作業が各患者に行われる。毎日毎夜、担当の看護師さん達は交代するので、その度に「今日の担当は私です」と挨拶に来てくれる。私はすべての看護師さんにご挨拶をして、お名前を頂戴する。ちなみに今朝の担当看護師さんは入院前からお名前を頂戴している看護師さん。
看護師さん「オナベタさん、シャワー室3時半で」
私「ありがとうございます」
看護師さん「1時間取りましたよ」
私「わあ!すみません」←ガッツポーズ
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日曜日の病棟は、検査が無いってだけで随分静かだ。1階へ降りると外来窓口は閉まっていて照明も落とされている。建物から外へは出られるけど、中へ戻ろうとするとドアが開かない。受付の警備員さんに申告しないと入れない仕組みになっている。
平日はレストランや食堂、カフェ、弁当屋さんなど、目移りしちゃう位いろいろあるンだけど、週末のレストラン街はローソン以外、ほとんどが閉まっている。病院食をすべて断っている私はコンビニで調達するしかない。
朝ローソンへ行くと惣菜が沢山並んでて、つい買いそうになるンだけど、お昼近くになると大半が50円引きになるのを知った私。他の患者が昼食を食べてる時間に、自分の夕食を買いに行くことにしている。コロナ禍の名残りだろうか、患者は各ベッドで食事を取る決まりになっていて、食堂は無人。私はゴハンを手に誰も居ない食堂へ赴き、無料のほうじ茶を飲み、テレビをNHKにセットし、テレビの横に置いてある電子レンジにコンビニごはんをセットした所で、主治医の先生が食堂に入ってきた。
私「あ!先生。おかえりなさい」
先生「オナベタさん、痛みはどう?」
私「ありがとうございます。昨夜はほぼ寝ました。夢まで見たくらいです」
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担当看護師さんのご配慮により、15時半から1時間のシャワータイムを頂けて、さっそく介助無しで装具を外す。まっぱになり、ダイソーで買った100円のボディソープと100円の食器用スポンジを右手につかみ、
看護師さん「手伝いますよ」
私「あ、手ェ出さないで」
看護師さん「大丈夫ですか」
私「一人で洗ってみようと思います。そこで見ててくれますか?」
看護師さん「はい」

ありがとうございますっ

学生さんの作成したペットボトル製の装具を脇に挟み、荷物紐で首に下げる。身体を熱いシャワーでずぶ濡れにし、アタマの上からとんかつソースみたいにボディソープをかける。
まず頭髪から始めて、顔全体、首、肩から胸へと右手だけでスポンジを動かす。片足立ちで足の裏を洗っていると看護師さんが「片足で。スゴい」

皆さん、想像してください。

腱板を断裂した私が、
ペットボトルを小脇に抱えて片足上げて

レレレのレー?