17éme:「第4回芸術家友好援助会(AAAA)舞踏会」

11月12日。

10時の開店と同時に角上入店。ソーモン・フュメの塩漬け用ディルを2p/c(40円)、活あさり1kg、クレーム・ポティロン用のかぼちゃ700g 。他にも買い出しをしたのちにプラリネへパンを取りに行く。その後、昨日は祖母の命日だったので、カインズで線香と花を買い、富岡へ墓参りに。まあほとんどリラダンには居ないで、車で移動の一日だった。夜はいつものようにカフェテーブルで一人呑みながら過ごしたのだった。

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ラス・エル・ハヌート(Ras El Hanout)を買った。ガラム・マサラのような北アフリカのミックススパイス。仏語で発音すると「ラセラヌゥ」だろうか。以後、ラセラヌーと言おうと思う。

クスクスをメニューに載せたいと思っている。ただ、どうやれば日常的にご用意できるか思案中なのだが、このラセラヌーが手元に有ると結構心強い。今考えている方法は、ウチの定番料理ラグー・ダニョーに野菜とトマトと豆、そして少量のラセラヌーを加えて煮込む。仕上げにスムールを添えれば羊肉と野菜のクスクス リラダン風(Couscous L'isle-Adam)が完成。羊肉は5時間半煮込んであるから柔らかくて申し分無い。メルゲズも一本付ける。セ・パ・マル。ネスパ? (悪くないんじゃない?)

フランス料理になぜ北アフリカ料理なの?とギモンに思う人は居るだろうか。フランスの植民地だったせいもあり、北アフリカの共通言語はフランス語である。それゆえに、本国フランスでもクスクスは国民食なのだ。

クスクスにはメルゲズソーセージが欠かせない。リラダンでは私が作っているし、現在はタブーレ(スムールのサラダ)を添えてご提供しているのでそれはクリアできる。ちなみに本来のメルゲズは辛いのだが、私は辛くないように唐辛子を入れていない。フランス人も辛いものはあまり得意ではなく、パリのクスクス屋ではフランス人用に辛くないメルゲズを用意していて、どっちかを選べるようにしてある。私はちょっと辛いメルゲズが好みなのだが、、

 

イタリアやスペインと違い、フランスでは辛い料理が無い。おそらくワインと合わないからだと思う。でもクスクスだけは例外。やっぱりちょっとだけ辛くして食べたい。そこでアリッサの登場だ。

アリッサは北アフリカの唐辛子ペーストである。これをスープに溶かしながら、いろんな野菜と羊肉、そしてメルゲズを食す。ああ、これぞフランス。余談だが、クスクスはスムールにスープを吸わせて食すので、パンは要らない(付けない)。

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大戦後の需要で急激なインフレになり、在パリの外国芸術家達が展示即売会を催したのがサロン・デュ・フラン。その年には仮装舞踏会が開かれ、AAAA主催の夜会が開かれたポスターを手掛けたフジタ。

裸婦が描かれた本作はメトロに撤去されそうになって、芸術家達が怒って騒動になったという。

20年前、EUでなくて"EC ヨーロッパ共同体”と呼んでいた(と思う)。ビアリッツからサン・セバスチャンに入るイミグレで、詰所のスペイン人は笑顔で、私は呼び止められることなくスルーできた。コカ・コーラが日本円で30円位で、スペインって物価が安いなぁと感心した。そういう理由でリオハワインを定期的に樽買いするフランス人の車に同乗させてもらった。ハモン(生ハム)が美味で感動。今もあの時の味に会えずにいる。

 

つづく