9ème:「サラ・ベルナールの近しい友人たち」

世の中には、友人関係で悩む人が多い。

その点、私はトモダチ居ないからそんなの何処吹く風という感じ、だった。一般に知られる友人というのは、家族ではなく、恋人でもない。友人の定義とはどういうものだろう。一匹蛙の私は考える。

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サラと年齢の近い画家のジョルジュ・クレラン(Georges-Jules-Victor Clairin)は、サラにとって特別な位置を占めていた。その交友は愛情に満ちた友情となり、一生涯続いた。友人兼恋人の画家になったクレランをサラは"ジョルジョット”とあだ名で呼ぶようになり、その関係は50年以上に及ぶ。サラが演じた役は全てクレランによって描かれることになった。

ルイーズ・アベマ(Louise Abbéma)も、サラ・ベルナールにとって親密な友人だった。九つ歳の離れた彼女もサラとは50年間交友を深め、数えきれない程サラの肖像画を描いている。アベマは男性的な雰囲気で、のちにサラの恋人だったということが判明する。私は写真を見て、

 私:「・・ホントに女性?(驚)」

オトコかと思った。

サラとは30以上歳が離れている作曲家のレイナルド・アーン(Reynaldo Hahn)も近しい友人だと紹介されている。アーンのモットーは「他者に対しては謙虚に、自分自身に対しては誇り高く」だったと。

ああ、私なんて思い上がってて、ケンカ腰だし、

口が悪い。人を傷つけても気がつかない。声がデカい。

自分のことしか考えないし、クルマの運転も荒い。

それと、あとは、えっと、、

親切じゃないし、気が利かない。バカなことばかり言ってるし。

いいトコが無い。これは確かにトモダチできない。 ←冷静な分析

サラ・ベルナール展行ってきて、なぜか反省してる私。

自分を見つめ直すんだから、美術展って行ってみるもんである。

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友だちというものがどういうものなのか、

解ってきたかもしれない。

 

つづく