6ème:「無題」

日付けが変わって19日になった。

・・・・・・・

サラ・ベルナールの人生を読む。

日本の、高崎の隅っこで生きる私が、没頭して読みふける。

生き方を、少しでも教えてもらおうと思う。

・・・・・・・

9月22日。今日から今月二度目の連休が始まる。昨日はことのほか仕込みが有った。いや、山程仕事が有る方がむしろよかった。"寝ても覚めても”という言葉がぴたりと当てはまる。毎日、早く眠ってしまいたいと思い、日付けが変わる前にベッドへ向かう。その為か、必ず夜中に一度は意識が戻り、いろいろ考え、過去を何度も振り返るから脳が覚醒してくる。ずっとこんな調子なので、食うことに走ることもなく、セラーにあるワインに手を伸ばすもんだから、食事量は前より減り、腹が凹んでくる一方で骨盤が出てきた。

痩せてきたから喜んでいいのだが。

私は厨房で一人、声を出して笑ってしまったのだった。

 

 

つづく