2ème:「シャ・ノワール」

9月18日。

今日は火曜日だが、連休明けの振替店休日でリラダンは休み。仕込みをしようかどうしようか迷ったのだが、たまにはサボろうかと思って今、スタバでコレを書いている。リラダンでもウマいコーヒーは飲めるけど、料理と一緒で、たまには人の作ったのを欲しくなる。こういう喧噪の中でキーボードを打つのもいい。

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サラ・ベルナールといえばミュシャ。そういうイメージが強い私は、それに付随する19世紀のポスターにも魅力を感じて今回の美術展に赴いた。思った通り、ロートレックも有るし、シャ・ノワールのポスターも有った。黒ネコのポスターを前に足が停まり、ジッと観る。

サラ・ベルナールとシャ・ノワールは直接的な接点が無いのが意外だが、考えてみれば、無数の芸術家達が集ったとはいえ、場末のキャバレーにサラが赴くなんて有り得なかったのかもしれない。ロドルフ・サリスがシャ・ノワールをオープンした1881年には、37歳のサラはロンドン公演をこなし、パリのオペラ座でフランス国歌を歌っている。住む世界が違いすぎる。

シャ・ノワールがサラ・ベルナールの人生と共に日本で語られるのは、ロドルフ・サリスにとって誇らしいのではないだろうか。

 

 

つづく