8月も最終日となったこの日、
棚卸しの合間にタワゴトを書いている。
フランスの新聞フィガロ紙は先日、ポム・フリット(フライドポテト)はフランスが発祥であると主張した。事の発端は、
隣国ベルギーがフライドポテトを自国の文化としてユネスコの無形文化遺産に登録しようと準備を進めていることにある。
フランスの主張は、「19世紀初頭にパリで生まれたフライドポテトが始まり」だとのこと。一方、ベルギーの新聞ル・ソワール紙
は自国にある"フライドポテト博物館”の説を紹介した。それによると、「1600年代にベルギー南部のナミュールで、急激な気候の
変化で獲れなくなった魚の代替品として、地元住民がジャガイモをフライにしたのがフライドポテトの起源である」と。
フライドポテト博物館つーのが有るのがオドロキ・・
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読売新聞の記事には、ブリュッセルにあるフライドポテトの屋台「メゾン・アントワーヌ」が紹介されている。私としては、
フランスの肩を持ちたい気分だが、旗色が悪いのはどう見てもフランスの方である。だってさ、フランスの主張が根拠も証拠も
無いじゃん。。
ベルギーは異論を突き付けられた格好だが、「ポム・フリットがどこで生まれたかを証明する必要は無い」と、オトナの構え。
発祥バトルと書いてあるけど、バトルになってない(微笑)。
リラダンでもステック・フリット(ステーキ&フライドポテト)は開店当初からメニューに有る。フランスではマスタードしか添えて
ないのだが、リラダンでは仔牛のフォンを煮詰めてモンテ・オ・ブール(無塩バターを加えてコクを高める)で仕上げたシンプルな
ソースを添えている。
このソースとポテトと、グリルにした牛肉を一緒に口に運ぶとウマい。しかし、このアンサンブルに気が付かない方は多く、
肉だけを食してポテトを残している光景が時々見られる。大量のポテトが食べきれないのかもしれないが、私に言わせると
ポテトは脇役ではない。肉と同等のお役目を果たしている。それゆえ、“ステーキとポテト”という料理名なのだ。決して
"ステーキのポテト添え”じゃないワケで・・
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富岡製糸場は今、人出が鈍いという声が漏れ聞こえてくる。世界遺産として登録されたことに意義があるのだし、
そんなことを気に病むことはないと私は思う。勝手な意見だが、
パリにあるようなステック・フリットの専門店が隣接していれば通っちゃうかも。富岡市が、
フランスの有名店を誘致しないかなぁ。
いきなりステーキ!じゃダメょ(笑)
おわり