8月も後半になり、極端な暑さが影を潜めてきた。ホッとするぜ・・
お盆明けの17日金曜日の夜、ホシザキのYさんが帰社する前にリラダンに寄ってくれた。頼んであった新しい
冷蔵庫用の、追加の棚を持ってきてくれたのである。
私:「2,600円!安いじゃないですか」
Yさん:「(冷蔵庫の)新規購入ということで、1,000円安くしてます」
私:「そうですか」
“値段”なんて有って無いようなもんだな。
私:「ネットで(冷蔵庫が)83,000円で売ってたって話、Tさんから聞きましたか?」
Yさん「??」←怪訝そうな顔
私の話を聞きながらYさんは、
Yさん:「それは"現品渡し”ですよね」
私:「もちろんそうです。それは解ってて色々訊きたかったんです。Tさんが"ウチでは他に
製品を出すことは無い”って言ってたから」
この夜は、大切なソワニエの食事会の真っ最中だったので、後日、メンテをかねて再びリラダンに
寄ってもらうことになったのだった。
・・・・・・・
"おしぼり”っちゅーものは、暑い夏は冷たく、寒い冬は熱くして飲食店などで出てきたりする。
席に着いて熱いおしぼりを出されると、それで顔を拭いたりするのは気持ちが良いものである。同意。
ところでなぜリラダンではおしぼりが無いのかというと、"汚れた手が気になるのであれば、化粧室(トイレ)で
洗ってくれ”ということなのだ。手の汚れを洗い落した後は、手持ちのハンカチーフで水気を拭きとって頂くのだが、
リラダンにはジェットタオルが設置してあるのでお使い頂いている。
他店では常識であるといわんばかりにおしぼりが用意されているゆえに、リラダンは肩身の狭い思いを10年以上も
続けているわけだが、このおしぼりは使用されて、丸められたり畳まれたりして、いつまでもテーブルの端に置かれ、
まぁ邪魔だし汚いし、ダスター代わりに使用されたりもする。なんだかおしぼり君がかわいそうな気持ちになる。
というのは冗談。本題に入りたい。
私が在仏時、トゥールーズで居を構えるご家族から食事に招かれた時のこと。私が料理人だと知って、なにか
サラダを作って欲しいと頼まれて、いんげんとエシャロットを赤ワインヴィネガーにオリーヴオイル、塩と胡椒、
ディジョンマスタードを少量入れて、本当に簡単なサラダを作った。←今思い出した
で、そのお宅に入ると、まず案内されたのはバスルームである。え?なんでお風呂?ではない。外からやってきた
お客人は身支度を整えてからテーブルに着きたいのではないだろうか、という家人の配慮からなのだ。日本の造り
とは違って欧米ではバスルームが手洗い場となっていることは多いし、それは至って普通。もちろん食卓には日本
のようにおしぼりは無い。
極端な話、手の汚れが気になるのであれば蛇口をひねって水流で手を洗った方がきれいになるしサッパリする。
汚れたおしぼりを横目に食事をする方がずっと不衛生だ。
河田さんの店で食事をする際も、おしぼりはもちろん、カゴだって無かった。←これが普通
とはいえ、世田谷という立地から想像するに、日本中からお客人が来店する有名店ゆえ「おしぼり無いんですか?」っていう客、
居るんだろうなぁ。。←遠い目
話ついでだが、最近また「荷物を入れるカゴ、無いの?」って言われた。
えっと、、
フランス料理店に荷物を持って入って来るのは、あんまりカッコよくないっす。
荷物は床に置くか、椅子の後ろに置いていただいていい。そこらへんの店よりはずっとキレイにしてますから。
高級店になるとクロークルームがあるから、そこで預けることが出来るかもしれないけど、基本、カゴは無い。
なんで日本って、なんでもかんでも客人の要望に応えようといろいろ用意するんかね。ひざ掛けとかさ。
それが最高のサービスだと思っているのであれば、店側も客側も、それは違うと思う。
カゴがダメって言ってるのではない。有ってもいい。ただ、私が言いたいのは、カゴを用意するのは常識だよって
いう群馬が嫌なのだ。
カゴが有っても無くてもいいじゃん。まわりを見渡してカゴが無かったら、それはカゴを用意してない店なんだよ。
カゴは無いのか?って訊く時点で“カゴくらい用意しとけよ”って意味に聞こえちゃうんだよオレは。
リラダンは、これから先もカゴとおしぼりはアリマセン・・
おわり