パン皿って必要?

パン皿、必要ですか?

これもバター同様、パン皿出すレストランはフランスにもあります。まあ、高級店に限りますかね。多分。

リラダンではパン皿、無いです。リラダンサラダを食べ終わった後、その皿をパン皿にする人も居るし、

取り皿をそれ用にする人も居るでしょうね。で、リラダンではなぜ無いのかって?

必要無いからですョ。単純に、それだけの話。

じゃあ、食べかけのパン切れはどこに置けばいいんだよ!と掴みかかられた私はこう答えます。

 私:「テーブル上に直接置けばいいじゃん」

きたないじゃん!と応酬してくる人は、わかってません。解説します。

フランスでは、テーブルは皿の上と一緒。汚くありません。フランス人は食べかけのパンを躊躇なくテーブル上に置きます。

そもそも、テーブルにパンを置くことに抵抗がある人は、食卓テーブルを仕事や読書用の"デスク”と

同じだと勘違いしています。テーブルは勉強机ではありません。テーブルの上は食事をするスペース。

したがって、皿の上とおんなじなんです。

言い換えると、テーブルの上でノートパソコンを開いたりするのは、お皿の上にノートとエンピツを載せるのと同じことになります。苦学生であれば勉強しながら夜食を突くこともあったでしょうが、社交場であるレストランの卓上に、食事に使う道具とは関係無い物を置くのは、同席者に不快感を与えるかもしれません。

私の場合、昔はスタッフと一緒に毎日マンジェ(まかない料理)を食べたのですが、たまにフランス語の話

になり、辞書を片手に議論になります。その後解決し、手にした辞書をフォークの横に置いてしまった私は自戒の念にかられたことがあります。

私が在仏時、フランスの食卓ではやはりバゲットをそのまま直にテーブルに置いて、食べる分だけ手に取り、再びバゲットはテーブル上へ置く、、といった感じでした。そこへ、飼っているワンちゃんが足下にやってきて、

よしよしこれをあげるよと、フランス人が自分の食べ残した皿を床に置いたのはさすがにギョッとしましたが、、

フランス人が不衛生だというワケではないんです。あ、お風呂は毎日入らないっていう人、フツーですが。

おっと、話がそれました。最後にもうひとつ。

テーブル上に散ったパンくずを、テーブルの下に手で払い落とす人が時々居ます。これはマナー違反ですから

やめましょう。店側からするとすごくイヤなお客さんです。後から来るお客さんのことを想像してみましょう。足下に前客が払い落としたパンくずが散らかっていたら、、


テーブルの上はパンくずだらけでいいんです。それは食事を愉しんだ証拠になり、

店側は笑顔になります。ご心配無く。サーヴィススタッフがテーブルのパンくずをキレイに掃除してくれます。

テーブルをキレイにした後、デザート又はコーヒーが運ばれます。フロマージュ(チーズ)を註文するお客さんも居ます。チーズは基本、フランスではデザートなんです。もちろん、前菜や主菜にもチーズは使うし、

あらゆる種類のフロマージュがあって、フランスでは通常デザートなんですけど。余談ですが、デザートが出てきてもコーヒーや紅茶が提供されるまで手をつけずに待つお客様が多い群馬。フランス料理店では、食後のカフェはデザートを食べ終わってから。ケーキセットのような摂り方はしません。フランスでこれを要求すると変な顔をされるでしょうね。フランス料理店で飲む食後のコーヒーはデザートを食べ終わってからです。未だに周知されていませんが、食前のコーヒーもご法度です。趣味趣向は人それぞれでいいじゃん!という主張もあるかと思いますが、公共の場では控えて自宅だけにしましょう。

 

おわり